ウーニーズ われないで

割れにくい個体を作る方法

なぜ割れるのか

それが風船だからだ 


実験中は、積みあがっていく風船とその残骸の山を見ながら、「いったいどうしてこんなことをやっているんだろうか」という哲学的問題が常に頭の中を駆け巡っておりました。煩悩を振り払いながら修行を続けた小生はついに禅の精神に通じた(気がした)ので、「そもそも商品としてチューニングおかしすぎだろ」だとか「風船薄すぎだろ」とかという重要事項は置いておいて、割れにくくできた個体目線で考える、「通常のやりかたで出来上がった風船が割れやすい理由」を書いていきます。

理由①

・(デフォルト状態では)セットしたときのペレットの高さが適切ではない(針と風船上面の距離が近すぎる)ために、風船上面と底面の伸びのバランスが悪く、上面が理想的状態に比べて薄くなってしまうから

これが最大の理由と考えます。(そもそもチューニングがおかしい) 適切な厚さの何かをピンクの棒とクリアドームの間にかませて通常のやりかたよりも押しつぶさないようにして針を刺し、針と風船上面との距離をとることで、上面が薄すぎないバランスよく伸びた耐久力のある風船ができます。
かませるものが厚すぎると、風船上面はより厚くなるものの、今度は底面が薄くなり割れやすくなってしまうのでバランスが重要です。どのような風船が割れにくいかについてはトップページをご覧ください。 
現状デフォルト状態ではバランスが悪すぎ、上面が薄すぎるものができますが、今後風船の厚みの改良などで上面のバランス的に薄い部分でも割れない強度をもつものができるようになる可能性もありますので期待しましょう。そうなった場合このサイトは不要です。

理由②

・ペレットとピンクの棒がぴったりはまらないことで、押しつぶしたときに変な形になってしまったり、高さがかわってしまったりするから

ピンクの棒が完全にぴったりはまっていない場合、適当に押しつぶした風船を針で刺して固定するのと同じことになります。机の上にパペットを置いて指で上から押してみましょう。容易にあらぬ傾き(というか形状)になり得ることが分かると思います。そんな状態を針で固定すれば針の先端が奇想天外な位置にきてしまうであろうことは想像に難くないと思います。そうセットされたものは、あらぬ方向から膨らみはじめて失敗します。ですのでそうならないように作成手順に「ペレットにピンクの棒をぴったりかぶせる」という動作を入れることにしたのです。

理由③

・ペレット自体の表面にもともと傷がついているから

割れやすい風船ができてしまう1つの原因かと思いますが、そういったものは体感5~10個に1個程度で、ペレットの不良に見えるものであっても実際には上2つが原因になっていることが多いのではないかと考えます。また傷がついているものであっても、均等に膨らませた場合すぐに割れたりすることはほぼありません。